
大人になってサンタクロースを信じなくなった主人公
ある日、1通の手紙が主人公の元へ・・・。
みんなが楽しみにしているクリスマスのプレゼントには最適です。
クリスマスカードだけでなく、名前入り絵本を贈ることもきっと喜ばれると思います。
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たくちゃんの
クリスマスのねがいごと
あなたにおくる おはなしのほん
ますやま あつし作
CABジャパン編集
ヴァレリー・ウェブ画
佐野 拓生 さま
メリークリスマス!
これは あなたのために特別に作られた本です。
今年もパーティーの幹事よろしくね
楽しみにしてるよ!
2003年12月24日
○○同好会一同
「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」
33歳のたくくんはため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気こ包まれています。
でもたくくんの目下の悩みは、
ゆいちゃんと、けいちゃんと、筒井くんへの
クリスマスプレゼントが
きまらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、
たくくんは33回目のため息をつきました。
幼い頃、クリスマスの朝には、
プレゼントがいつも枕元に置かれていました。
でもたくくんは、もう自分でプレぜントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、
たくくんの頭はオーバーヒート気味!
そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。
郵便受けをのぞくと、見慣れない模様をあしらった、
一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、大阪市中央区の
たくくんの住所もありません。
ただ、『佐野 拓生様』という文字があるだけです。
封を切ったたくくんは驚きました。
そこには、こんな文章があったのです。
佐野 拓生様
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな。
サンタクロース??
たくくんの頭はいっきに真っ白になりました。
サンタクロースの国は今、
クリスマスプレゼントの準備で大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。
たくくんはどんなプレゼントをお望みかな。
サンタクロースの国、特製クッキーはどうじゃ。
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしいクッキーじゃよ。
たくくんはやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。
プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴が付いたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。
たくくんは、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・
サンタクロースなんているもんか、
と、思っておるのじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロースのそりを、
一般公開しておる。
たくくんは、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
たくくんの脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして街角に立っている、
とあるおじいさんの姿がうかびました。
わしはみんなの視線を浴びながらそりに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔を見るのは、
もっと良いもんじゃよ。
たくくんはちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうかこれは旅行会社のパンフレットなんだ!?
「冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!」
こんなキャッチコピーがうかびました。
みんなわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?
それからわしは、トナカイたちに、
「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。
この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!?
とたくくんは考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、たくくんは高いところはちょっと苦手です。
めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。
こんどは警備会社のパンフレットかな?
とたくくんは思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。
目のまわるような夜を過して、
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、1年を過しておるからな。
わしは妻に子供たちの様子を話してやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻はとても嬉そうじゃ。
そうそう、わしはたくくんの、子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。
結婚案内のパンフレットだったのか、
とたくくんは思いました。
でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて!
クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。
家では、一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。
こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
と たくくんは考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。
たくくん、
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、
今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしょう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。
そろそろたくさんのプレゼントが、
きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼントというもんは
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、たくくんや
ゆいちゃんと、けいちゃんと、筒井くんへの
プレゼントにも入っておるとも。
さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
たくくん、おまえさんへのプレゼントは、
○○同好会一同にあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。
わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして
○○中央区にもプレゼントを届にいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。
そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。
○○たくくんは、いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・
「メリークリスマス!」
○○たくくんは、
○○ゆいちゃんと○○けいちゃんと○○筒井くんへの
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています・・・
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